ラブドールのお葬式-ドール葬儀社に込めた想い-

ドール葬儀社

1月22日に人間ラブドール製造所が運営するラブドールのお葬式「ドール葬儀社」をオープンしました。
ありがたいことに沢山の反響をいただいております。

ドール葬儀社とは

「人と同じように感謝の気持ちをもってラブドールとお別れしたい。」
思い入れや愛着のあるラブドールとのお別れの時期が訪れた時、ラブドールオーナー様の気持ちに寄り添い最後の愛情のお手伝いをする場所です。
ラブドールの供養と葬儀、処分、プランによっては解体までをひとまとめに提供しています。

ラブドールをメインにしていますが、ぬいぐるみ、人形、球体関節人形、フィギュア等の供養とお葬式も承ります。

立ち上げたきっかけ

きっかけは、人間ラブドール製造所のラブドールりんねに起こった事件です。
お知り合いのラブドールオーナー様から、処分に困った破損したラブドールを譲り受け、「りんね」と名付けました。
一緒に過ごしているうちに「お別れの時は人と同じようにお葬式をしてあげたい」と思うようになり、いつかくるお別れの時のために心ある廃棄業者を探していた矢先の事件でした。
詳しくは下記ブログをご覧いただけると幸いです。

これをきっかけに、色々とラブドールの処分や業者について調査していきました。
供養をしてくれる業者はあれど、お葬式をしてくれるところはありませんでした。
そこで人間ラブドール製造所の別サービス、シタイラボで導師をお願いしているかとうれいさんに提案してみることに。
かとうれいさんは人形供養もされており、ドール葬儀社でもご協力いただくことになりました。

お別れのときを想定する

人と同じく、ラブドールも必ず別れの時は訪れます。
ドールオーナー様たちはもしもラブドールとお別れする時どうしたいだろう?と、アンケートを行いました。
アンケートだけではなくラブドールへの思いをメッセージでいただけたりと本当にありがたかったです。

そして賛同してくれる人があらわれる

事業内容を話して、心ある産業廃棄業者様やラブドールの保管場所を探していた際に、保管場所を貸してくださる方が賛同してくださり「供養やお葬式までは必要ないけれど、家庭ごみとして自分で処分することに抵抗がある」というラブドールオーナー様用の引取、処分サービスをはじめてくださることになりました!
ドールライフ
https://lovedoll.life

ドール葬儀社に込めた想い

ドール葬儀社に豪華な斎場はありません。
部屋の一室で行われるため、質素だと思われる方もいらっしゃることでしょう。
なんて奇妙なサービスだと、理解できない方もいらっしゃることでしょう。
ドール葬儀社にあるのは、想い。
ドール葬儀社の理念は「最後の愛情のお手伝い」です。

正直にいうと、ドール葬儀社を立ち上げはしましたが「お別れするラブドールが少ないと良いな」という気持ちを持っています。
ドール葬儀社を利用されるドールオーナー様は、きっと苦渋の決断でラブドールとのお別れを決めたのだろう。
そして託してくれるのだろう。
そう思っているからです。

だからこそ、すべてのプランに葬儀の様子の動画や写真、供養証明書をつけています。
ラブドールのお葬式に参列することができるプランも設けています。

ラブドールとの過ごし方はラブドールオーナー毎に千差万別です。
ラブドールは、
恋人になることができる
妻になることができる
子供になることができる
心のよりどころになることができる
家族になることができる
芸術品になることができる
性を担うだけの存在ではありません。

ぬいぐるみや人形に人形供養があるのは、「ものには魂が宿る」という美しい日本の考え方から。かけがえのない存在だからこそ、所有者が魂を宿していくと私は解釈しています。
ラブドールに、供養やお葬式を行うことは、感謝でもあり愛情でもあり、ドールオーナー様の心の区切りにもなると考えています。

おこがましいことではありますが我々の行いが僅かながらでも、世間でのラブドール、ラブドールオーナー様への偏ったイメージを払拭してくれるよう願っています。

最後に、Twitterでドール葬儀社の話題に触れていただいた方々のTweetを少し添えさせて下さい。

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